いや
まったく異文化コミュニケーションは難しい
ビキニパンツに千円札挟むだけで済めばいいが
なかなかそうはいかない。
相手は日本人に限る
中国人パブに行ったときのことだ
オバハンが写真に番号がついているホステスのリスト持ってきて
「何番いいですか?」
と聞く
その日は静かに飲みたかったので
「今日はいいです」
すると
「今日はいいですね」
笑いながら奥に引っ込んだ
嫌な予感は当たるものだ
ふと気づくと1番の番号札をつけた異様な物体が近づいてくる
「今日はいい、って断ったんだけど?」
と言うと
「ワタシ、イイねぇ、ヨロシクねぇ」
と勝手に隣りに座る
反動で5センチほど尻が弾んだ
「いや、オレは“いらない”と言ったんで、1(イー)と言ったんじゃない」
もはや後の祭りである。
この女
わけのわからん中国語でベラベラよくしゃべる
こんなことなら3番にすればよかった
全くトホホな夜であった
大阪でパブに入ったときのことだ
お兄ちゃんが
「今日はどの娘にしましょう?」
と聞く
その日は静かに飲みたかったので
「今日はいいです」
と答えると
「かしこまりました」
元気に答えて奥に引っ込んだ
嫌な予感は当たるものだ
奥から颯爽と歩いてくるのはイーデス・ハンソンではないか
「いや オレはいーですって・・・」
イーデス・ハンソンを前に無駄な抵抗であった
なにしろイーデス・ハンソンである
わけのわからん大阪弁でまたよくしゃべる
こんなことなら滝沢クリステルにしとけばよかった
全くトホホな夜であった